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●5題目『白黒』
白黒

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粗い上に重くて暗い絵で失礼しました・・・しかも言葉入り。
でもなんか思いついたらすごく描きたくなったのです。
ホントは廃墟状態の街ももっとちゃんと描こうと思ってたのですけどね・・・うーん・・・

そして5題目にして早くも制限を破っていたり・・・(苦笑)、特に昔から考えていたネタではありません。
似たような設定はなくもないのでこじつけてもよかったんですが。

先日、映画の「戦場のピアニスト」を見たときに、焦土となって灰まみれの瓦礫ばかりの街の景色が、
フルカラーのはずなのに色のない、白と黒だけの空間になっていたのが非常に印象的だったのですよね・・・
なんかもう、たんなる「悲しい」を通り越してものすごく絶望的というか。身も心も凍えてしまってました。
(しかしここまで書いてそんな場面あったか不安になってきましたが・・・記憶力なさすぎで・汗)
で、お題が「白黒」ということで、そういう色のない空間を描きたくなって、
で、ふと、それを見てる自分だけは色がついてるんだろうなあ・・・とか思って。
でも自分じゃ見えないし、どうせなら対象がほしいなあ、と思っているうちに
「なんとか生き残って灰まみれで歩いててふと崩れた瓦礫に結局潰されて血が出たとしたら、
まわりの色のなさと対照的に、さぞ赤かかろうなあ」などなど、そんな連想でこうなりました。
戦争イメージになってしまったのは、沖縄に行って「軍用基地(米軍も自衛隊のも)多いよなあ・・・」とか思ってたのもあります。

でも絵に描いてあるフレーズ(というかモノローグというか)は、
ときめき男主人公が主役の少女漫画とかにも使えそうです。
「君だけが鮮やかに見えた〜」みたいな意味で。・・・いきなり明るい話になりますね(笑)。
というか一番最初は少女漫画っぽい路線にしようと思ってたんですけどね。
「結果には白黒ついてるのに気持ちは割り切れない」というようなのを。
でもそれを一枚絵で描いても「白黒」じゃない絵になるよ・・・と思っていたので保留していたのでした。

一応断っておきますと、別に戦争が好きなわけではないですよ・・(汗)。
いや、そりゃ暗い話も悲劇的な話もなんだかんだと好きですが。
(でも基本的にはハッピーエンドまでいかなくとも、
 なんらかの結論や結果や気持ちの切り替えが出来てすっきりできるのが好きです。)


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